2016年11月11日取材
(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト (住友不動産)
インプレッション1——新しい年、2017年で最も注目すべきマンションである

2020年東京五輪で注目が集まる湾岸・有明エリアに建設される3棟の超高層タワーマンションで、総戸数は1539戸。隣接して大規模商業施設やホテルがつくられ、子育て支援施設も併設……規模の大きさ、スケールの大きな複合開発などで、2017年の“目玉”となりそうな注目マンションが「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」だ。

住友不動産のフラッグシップ・プロジェクトでもあり、2017年年明けと共に事前案内会が始まる。

このような記念碑的物件を取材するとき、私は過去に取材したいくつかのマンションを思い浮かべる。広尾ガーデンヒルズやワールドシティタワーズ、そして新橋駅近くの汐留や錦糸町、横浜のみなとみらい地区などで建設された有名マンションの数々だ。いずれも、鳴り物入りで分譲が始まり、話題となった。それらは、すべて名マンションとして中古市場で高い人気を保っている。

つくり手が精力を注ぎ込んだ作品は、歴史に残る銘品となりやすい。マンションも同様ということだろう。

「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」は、その要素を強く感じさせるマンションである。そのため、事前発表会が行われる前、物件ホームページが立ち上がったばかりの2016年11月にいち早く取材を行った。

インプレッション2——利便性と将来性の高い立地である

「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」の建設地は、都心の中枢拠点に近い。銀座から4.6km、新橋から4.7km、東京駅から5.2km。建設地の横には現在建設中の環状2号線があり、環状2号線が開通すれば、新橋や虎ノ門、赤坂、六本木方面へも直結する。その環状2号線にはBRT(バス高速輸送システム)が運行される予定になっており、鉄道と同様に使える新しい交通手段として期待されている。

とはいうものの、環状2号線やBRTができるまでは不便な場所ではないのか。湾岸エリアで多くのマンションを取材してきた私はついそう思ってしまった。が、「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」の場合、その不安は的外れだった。同マンションの建設地は、現時点でも利便性が高い。

建設地から東京臨海高速鉄道りんかい線(以下、りんかい線)「国際展示場」駅まで徒歩4分で、ゆりかもめ「有明」駅まで徒歩3分。それも、ペディストリアンデッキや陸橋など歩行者専用道路を歩いて4分と3分なので、早く、安全だ。

有明や台場、東雲といった湾岸エリアでは、駅から離れた立地のマンションが少なくない。だから、「駅までデッキを歩いて3分と4分で着く」ことは、極めて重要な特徴なのである。

りんかい線を利用すれば、渋谷駅まで19分、新木場駅で京葉線に乗り換えれば東京駅へ12分(通勤時13分)。また、羽田空港第1ビルまでは天王洲アイル駅で東京モノレール区間快速に乗り換えて19分(通勤時22分)だ。

このように便利で、将来さらに便利になる場所に建設されることは、「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」の大きな立地特性である。

インプレッション3——大規模複合再開発で、これまでにない街ができあがる

「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」が位置する臨海副都心は、東京の7大副都心のひとつであり、最も新しく、最大面積の副都心だ。他の副都心と比べて圧倒的に緑が多く、公園が多いのも特徴。住みよい場所であるだけでなく、国際ビジネスの拠点を整備する国家戦略特区であり、国際競争力向上を目指すアジアヘッドクォーター特区、そして特定都市再生緊急整備地区にも指定され、グローバルなMICE・観光拠点への発展も見込まれている。2020年東京五輪に向けて、これまで以上の資本が投下され、新しい街区への発展が期待される。

「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」は、その象徴となるべきプロジェクトで、3棟全1539戸の超高層タワーマンションとともに、住友不動産が開発する大型商業施設、ホテル、コンサートホールなどが複合開発される。

視野を広げれば、整備中の豊洲新市場や 「千客万来施設」と銘打った観光施設の予定もある。有明エリアではすでに2000戸もの住宅が分譲され、この地で生活を営む家族が増加。休日には親子連れの姿が多く、「有明が地元」という声も聞かれるようになった。生活が根付く場所になっているわけだ。

最寄りの江東区立有明小学校は2011年に開校したばかりで、江東区初の「施設一体型の小中連携校」。小中一貫校ではないが、児童と生徒の交流や教職員の協力体制がよことが特徴とされる。

都心に近くて、緑が身近。そして買い物やコンサートの楽しみが豊富で、国際色豊か。さらに、2020年東京五輪では、周囲でいくつもの競技が行われる予定……そんな場所、日本中探してもめったにない。

“めったにない”と思われるマンションが、「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」なのである。

インプレッション4——自然災害への不安は少ない

有明エリアには将来の楽しみが多い。一方で、自然災害に関する不安を抱く人もいる。大地震が起きて液状化が起きないか、津波の心配はないか、という心配だ。

2011年東日本大震災のときも、私は多くの新聞・テレビ・雑誌から取材を受けた。

「湾岸エリアの液状化についてどう思うか」というもの。質問をするマスコミ関係者に対し、私は有明を含む湾岸エリアに実際に出かけることをお勧めした。現場を見なければ、事実は分からないからだ。

私自身、地震の直後に有明エリアを見に行った。その取材を基に、「都心湾岸エリアでは、ほとんど液状化は起きず、地震直後、空き地になっている場所に少し水たまりができていたが、それも1週間ほどで消えた」ことや、「有明など都心の湾岸エリアでは、液状化対策が施されている。大地震が起きても液状化を起こさないように埋め立てが行われ、上下水道、電線、ガス管などは共同溝という鉄筋コンクリート製の頑丈なハコのなかに収められて地中に埋められる。それらが大地震に対して効果的だった」ということをテレビで語り、新聞、雑誌にも寄稿した。

また、津波に関しては「東京湾は入り口部分が狭く、中で広がる地形なので、津波が拡散する。そのため、東日本大震災クラスの地震がすぐ近くで起きても、東京湾での津波は最大4mとされている。これに対し、護岸は6m以上あるので、こちらの不安もない」ことも記事にした。

有明エリアは「地区内残留地区」に指定されている。これは、市街地大火が発生しにくいようにつくられた場所であるため、避難するより留まったほうが安全と認められた場所であることを指す。加えて、「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」建設地の南側に広がる「東京臨海防災公園」は、大災害時に国の対策本部が設置されることになっている。

地震に対して安全な街に住みたいと考える人には、注目すべき事実だろう。

インプレッション5——免震構造を採用し、雄大な眺望を楽しめるタワーマンション

「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」の建物は3棟に分かれ、地上33階建てが2棟で、地下1階地上32階建てが1棟の構成。すべてに免震構造が採用され、地震の揺れを軽減させるマンションとなる計画だ。

建物の南側は道路と東京臨海防災公園、がん研究所有明病院があるので、眺望・採光に恵まれる。将来にわたって、その眺望・採光のよさは変わらないだろう。一方、北向きであれば、都心の夜景を楽しむことができる。近年、「超高層は夜景が重要」という認識が強まっている。その夜景派には、たまらない眺望が実現するだろう。

共用施設が充実し、隣接する商業施設のスーパーマーケットで利用できる住民専用の買い物カートが用意される予定……現時点で分かっているのはそれくらい。今後、詳細が分かった時点で、共用施設・専有部の特徴は追加してゆきたい。

「(仮称)東京ベイトリプルタワープロジェクト」は、2017年年明けから事前案内会が始まり、2017年6月頃最初の販売が行われる予定である。

●2017年5月追記
同マンションの第1期予定価格が公表された。
3LD・Kが5900万円台から。2LD・Kが4400万円台から。1LD・Kは3400万円台から。この価格設定も大きな魅力になるだろう。