2016年2月6日取材
シティテラス橫濱長津田 (住友不動産)
インプレッション1——東急田園都市線「長津田」駅徒歩3分の大規模マンションである

「シティテラス橫濱長津田」は2月6日から事前案内会が始まり、2016年春から分譲開始予定の新規分譲マンションである。

その建設地は、横浜市緑区長津田。東急田園都市線。こどもの国線「長津田」駅とJR横浜線を利用できる「長津田」駅から徒歩3分の地だ。駅から3分という近さは大きな魅力となる。しかし、私は「長津田」を最寄り駅とする点に、まず注目した。それは、「長津田」駅なら都心まで座って通勤も可能になる、と知っているからだ。

東急田園都市線は、平成に入ってから急速に人気が高まった路線である。平成バブルのときは、「たまプラーザ」エリアが住宅地として価格上昇率日本一になったこともある。しかし、近年は波静かな印象。それは、駅に近いマンションが出にくくなったことが原因。そして、もうひとつの原因は東急田園都市線の特殊事情にある、と私はみている。

特殊事情とは、1984年に同線が「中央林間」まで延伸し、小田急江ノ島線とつながったことだ。この延伸以降、小田急江ノ島線から多くの乗客が「中央林間」駅で東急田園都市線に乗り換えるようになった。すると、「中央林間」始発の上り電車は始発駅で座席が埋まり、東急田園都市線各駅からの乗客は座ることはおろか、ベストな立ち位置も確保しにくくなってしまった。これは、東急田園都市線沿線に住む人たちの間では根強い不満になっている。

その点、「長津田」駅には、有利な点がある。

それは、「長津田」駅始発の上り電車が出ることだ。その数は、7時20分から8時20分の通勤時間帯で、準急が13本。この時間帯は急行がないため、準急が最速となる。その準急を約5分に1本利用できるわけだ。

「長津田」始発の準急は人気が高いため、「並べば、座れる」わけではない。必ず座るためには1本見送って、次の始発を狙う必要がある。時間がなければ、座るのは諦めなければならないのだが、その場合でも、ベストなポジションに立つことができる。

そんな利点のある「長津田」駅から徒歩3分に建設されるマンションが「シティテラス橫濱長津田」である。徒歩3分とともに、「長津田」に食いついた理由がおわかりいただけただろう。

インプレッション2——駅徒歩3分の便利さとともに、住環境のよさにも注目

「シティテラス橫濱長津田」の建設地は、利便性が高い。駅から徒歩3分で、買い物は、駅からマンションまでの間にあるスーパーマーケットで済ますことができる。保育園、幼稚園、そして総合病院も建設地近くにある。まさに、“駅近マンション”の利点を享受できるのだが、一方で、駅周辺の喧噪から離れ、住宅エリアが形成されているという立地特性を備える。これは、非常に魅力的な特性といえる。

20世紀の間、マンションの評価基準は今よりずっとシンプルだった。「駅に近い」といった利便性が高ければ、それだけで十分とされたからだ。

これに対し、21世紀に入ってからは評価軸が増えた。「利便性」は確かに大事。でも、くつろぐための住宅、子育てするための住宅は「利便性」とともに「環境」も重視すべきではないか、と多くの人が考えるようになった。

ところが、「利便性」と「環境のよさ」は、両立させることがむずかしい。駅に近い場所は便利だが、建物が密集し、眺望、採光が損なわれやすい。静かさや身近な緑も求めにくい。眺望、採光のよさ、静かさや身近な緑を重視すれば、駅から離れなければならないのが普通だ。

その点、「シティテラス橫濱長津田」の建設地は、駅から徒歩3分で、周囲は落ち着いた住宅エリア。敷地内の緑も豊富だ。こんな立地、なかなか出ないと思う。この両立しにくい二つの要素を併せ持つことも「シティテラス橫濱長津田」の大きな長所である。

なぜ、田園都市線の急行停車駅でJR横浜線も利用できる駅で、このようなマンションが生まれるのだろう。

理由は、「長津田」が目立たない駅であるからかもしれない。田園都市線の急行停車駅のなかで、「長津田」の知名度は低い。どんな場所か知らないという人も多いだろう。だから、駅に近くて環境のよい場所が残っていたのではないか。

知名度は低いが、同駅のポテンシャルは高い。都心にも横浜方面にも出やすく、小田急線「町田」駅エリアにも近い。東急こどもの国線を使えば、100万m2もの広さがある「こどもの国」まで、8分の乗車時間だ。

東急田園都市線の「青葉台」「たまプラーザ」へは東急田園都市線で。港北ニュータウンやららぽーと横浜など、周辺のショッピングゾーンも豊富だ。有名な私立学校が身近に多いという利点もある。

「シティテラス橫濱長津田」は、駅に近い「資産性の高さ」と住み心地のよさから生まれる「居住満足度」の両方で高い評価を与えることのできるマンションである。

インプレッション3——資産価値を左右する外観・エントランスと敷地内保育園も魅力に

「シティテラス橫濱長津田」の事業主は住友不動産。財閥系の不動産会社であり、そのことに安心感を抱く購入検討者も多いはずだ。

安心感が大きいだけでなく、住友不動産のマンションは、外観とエントランスのデザインがすぐれていることも特徴である。

「シティテラス橫濱長津田」では外観にタイル張りと石張り、ガラス面が多く、ヨーロッパ調の美しい外観を持つ。そして、敷地の約60%がオープンスペースとなり、建物を囲むように植栽を配して緑に囲まれたマンションとなる計画だ。このように、タイル、石材、ガラス、緑を多用した外観を私は高く評価する。建物を囲む緑は年ごとに育って外観を飾り、建物のタイルと石材、ガラスは経年変化を起こしにくく、年月の経過とともに風格を増す素材であるからだ。風格を増した外観、緑は見る人に好印象を与える。これは将来、中古で売ろうとするときに有利になる。

中古で売る気がなくても、それらが美しいと居住者は気分がよい。外観と緑は資産価値を左右する要素になるわけだ。じつは、そのことに最初に気がついた不動産会社は、住友不動産だった。

住友不動産がつくるマンションはデザイナーズのような美しさが身上なのである。

全362戸という大規模だが、無用の共用施設は設けず、毎月の管理費・修繕積立金を抑える工夫も盛り込まれる。これは、長く住み続ける上で、うれしい特徴となるだろう。

一方で、敷地内駐車場は約70%と多めに設置。車と人の導線を分ける歩車分離の設計が行われ、かまどベンチや防災井戸、備蓄倉庫など災害対策設備を充実させている。

さらに、注目されるのは敷地内に保育園が設置されること。これは、共働きの子育て世帯にとって、何よりの特徴となるだろう。

インプレッション4——70m2台の3LDK中心で、ディスポーザー、バルコニーのミニシンクなど設備も充実

「シティテラス橫濱長津田」は、住戸の注目点も多い。

全362戸は、70m2台のゆとりある3LDKが中心。LD側の柱を極力住戸外に出すアウトポール設計と室内の廊下を短くする工夫、引き戸を多くするなどの工夫で室内の有効面積を拡大。結果として得られるゆとりを活かして、ウォークインクローゼットが2つの住戸が多くなるといった特徴が生まれる。

設備面の工夫も多く、窓には断熱効果が大きいLow-Eペアガラスを採用し、浴室にはミストサウナを設置。キッチン設備にはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)が付き、バルコニーの奥行は1.8mとゆとりがある。そして、バルコニー内で水が使いやすいよう、ミニシンクも設けられる。

このところ、首都圏では土地価格と建設費の上昇から、面積圧縮・省設備の傾向が出ている。60m2前後の3LDKが現れ、バルコニーの外部水栓、ディスポーザーなどが省かれやすいのだ。

その点、「シティテラス橫濱長津田」は、70m2台の3LDKが中心で、ディスポーザー、外部水栓が付く。居住性重視のつくりになっていることも、同マンションが高く評価されるポイントである。