2016年2月8日取材
シティテラス橫濱仲町台弐番館 (住友不動産)
インプレッション1——人気の高い港北ニュータウンで、久しぶりの新築マンションである

現在のUR都市機構が公団と呼ばれていた時代、各地にニュータウンをつくった。その最後作品で最高傑作といわれるのが、横浜市内の港北ニュータウンだ。約2530ヘクタールもの広さがあるニュータウン内は、公園など緑がふんだんに配置されて住環境がよい。道路が幅広く、ゆったりした歩道も整備される。駅前には広いロータリーが設けられるので、車での送り迎えがしやすい。商業施設には駐車場が十分に設置され、車での買い物もしやすい。なにより、電車の踏切がない(高架になったり、地下化される)ので渋滞が起きにくく、車での生活がしやすい、などの利点が生まれる。

さらに、私の個人的感想を述べさせていただくと、港北ニュータウンには夏の間、蚊が少ない。ボウフラが発生しにくいよう、水の管理がしっかりしているのだろう。

だから、港北ニュータウンが大部分を占める都筑区は横浜市内で暮らしやすさナンバーワンとされ、20年間、人口が増え続ける区になっている。実際、港北ニュータウンで新築マンションが分譲されると、瞬く間に完売してしまうケースが多い。

人気住宅地で、毎年にように新規物件が出ていた場所なのだが、実はここ3年ほど、港北ニュータウンで新規のマンションを取材することがなかった。大型のマンション用地が少なくなってしまったことが原因かもしれない。

そこに登場したのが、2016年春から分譲開始予定のマンション、「シティテラス橫濱仲町台弐番館」だ。同マンションは、港北ニュータウンで、久々に登場する大規模物件。それだけでも、大いに注目したいマンションなのである。

インプレッション2——敷地西側が公園となる、希少立地のマンション

最寄り駅は横浜市営地下鉄ブルーラインの「仲町台」駅。同駅から歩いて11分……この11分の“中身”がよい。駅からは住宅地内の歩行者専用道路と歩道橋を通り、茅ヶ崎公園内の道を歩くことが可能。

茅ヶ崎公園は広大な面積を有し、大きな滑り台付きの市営プールがあるし、子供達がザリガニを追いかけるせせらぎもある。休日の楽しみが広がる場所だ。じつは、茅ヶ崎公園のプールは駐車場がなく(身障者用のみ)、付近の道路は駐車違反の取り締まりが厳しい。だから、プール近くのマンションは、子育て世帯の憧れとなっている。

加えて注目したいのは、学区の茅ヶ崎小学校に徒歩6分、茅ヶ崎中学校に徒歩4分の距離ということ。小学校と中学校は公園に隣接し、並んで位置している。小学校を卒業したら、隣の中学校に移る、という位置関係にある。これなら、小学校の入学から中学卒業まで不安なく過ごせるだろう。そのこともあってか、港北ニュータウン内では人気の公立校となっている。「シティテラス橫濱仲町台弐番館」は茅ヶ崎小学校・中学校に近い。そのことに魅力を感じる子育て世帯も多いのである。

「シティテラス橫濱仲町台弐番館」の建設地は、横浜市営地下鉄ブルーライン「仲町台」駅から徒歩11分のほか、横浜市営地下鉄ブルーラインとグリーラインが利用できる「センター南」駅まで徒歩15分となる。「センター南」駅周辺には港北TOKYUショッピングセンターやトイザらスなど商業施設が充実しており、日々の生活に便利だ。

ちなみに、建設地周辺には人気のケーキ店などもあり、身近な楽しみも多い。「シティテラス橫濱仲町台弐番館」の建設地は、じつに魅力の多い場所なのである。

インプレッション3——全405戸の大規模マンションで、ヨーロッパ調の外観が秀逸

緑が身近な環境のなか、建設される建物は8階建てとなり、ヨーロッパ調の外観が印象的だ。じつは、このマンション、「弐番館」の名前が示すとおり、先行したマンションがある。それは、「シティテラス横浜仲町台壱番館」で、洋館を思わせる意匠は壱番館から引き継いだもの。レンガ調タイルとコンクリート打ち放し風の外壁、そして石板、ガラスで覆われた外観は、ヨーロッパのネオクラシカルな建物を連想させる。その重厚感は壱番館よりも一層高まったように思われる。

緑の公園に隣接した場所で、重厚感ある建物……このように、身近な緑と魅力的な建物を私は高く評価する。というのも、緑はますます育ち、タイル、石板、ガラスを多用した外観は経年変化を起こしにくく年月の経過とともに風格を増す素材であるからだ。育った緑と風格を増した外観は見る人に好印象を与える。これは将来、中古で売ろうとするときに有利になる。つまり、資産価値が保たれることになる。

中古で売る気がなくても、それらが美しいと居住者は住んでいる間、ずっと気分がよい。緑と外観は資産価値を左右する要素になるわけだ。じつは、そのことに最初に気がついた不動産会社は、住友不動産だった。

住友不動産がつくるマンションは外観の美しさが特徴。「シティテラス橫濱仲町台弐番館」は、その美しさを追求したマンションと評価される。

インプレッション4——住戸は、ゆとりと設備仕様のレベルの高さを備える

住戸は平均専有面積が約75m2となり、ファミリータイプが中心で、夫婦二人暮らしに向く間取りも用意される。平均75m2のゆとりに加え、バルコニー側の柱を外に出し、室内側に柱の出っ張りが出ないアウトフレームの採用で有効面積を拡大。3LDK、4LDKタイプは、すべての居室にウォークインクローゼットが付き、廊下部分に納戸を設けるなど収納充実のプランとなる。さらに、下がり天井が少なく、すっきりした室内を実現しているのも特徴。住戸内の設計も高品位と評価される。

キッチンのディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)、食器洗い乾燥機や浴室のミストサウナ、そして、バルコニーのミニシンク(外部水栓)など設備仕様のレベルは高い。

以上の特徴をまとめると、「平均75m2」で「ディスポーザー」「バルコニーのバイブ水栓」付きとなる。このところ、首都圏では土地価格と建設費の上昇から、面積圧縮・省設備の傾向が出ている。60m2前後の3LDKが現れ、バルコニーの水栓、ディスポーザーなどが省かれやすいのだ。

そこで、「平均70m2以上」「ディスポーザー」「バルコニーの外部水栓付き」を三種の神器と命名し、それらを備えたマンションが狙い目と新聞のコラムで発表した。「シティテラス橫濱仲町台弐番館」は三種の神器を備えたマンションである。これも、隠れた長所といえるだろう。

加えて、同マンションの特徴となるのは、ランニングコストを抑えている点。ムダな供用施設をなくすなどの工夫により、毎月の管理費・修繕積立金が安いのだ。75m2程度の住戸の場合、毎月の管理費と修繕積立金はあわせて2万円を切る住戸が多くなる計画だ。これにはインターネット利用料が含まれるため、住んでいる間の負担が少ないマンションとなる。これは、将来、年金暮らしになったときにもうれしい特徴となるはずだ。

私が取材した2月初旬は事前案内会が行われており、価格は未定。おそらく75m2台3LDKが5200万円台からの設定になる見通しだ。3年ぶりの供給なので、港北ニュータウン内では他物件との比較ができない。それでも、川崎市内や横浜のみなとみらいエリアで70m23LDKが7000万円台から、というマンションが人気を集めている現状からすると、納得感のある設定といえる。毎月の管理費・修繕積立金が抑えられることを考え合わせると、さらに納得感が高まるマンションである。