2015年12月14日取材
グローバルビレッジプロジェクト (丸紅、住友不動産、長谷工コーポレーション)
インプレッション1——成長著しい沿線の快速停車駅に立地する価値

「グローバルビレッジプロジェクト」は、千葉県の流山市に誕生する大規模マンションだ。最寄り駅はつくばエクスプレスとJR武蔵野線が利用できる「南流山」駅で、つくばエクスプレスの駅から徒歩12分の立地となる。

つくばエクスプレス沿線エリアは、私が注目する場所でもある。それは、新しい鉄道路線の街であるからだ。神奈川県における「横浜市営地下鉄沿線の港北ニュータウン」や「東急田園都市線のたまプラーザ」などと同じ性格といえる。

横浜市営地下鉄、東急田園都市線、つくばエクスプレス……この3路線に共通する特徴がある。まず、踏切が一つもないということ。すべて地下、もしくは高架に線路が設置されている。踏切がないため、駅周辺に車の渋滞が発生しにくい。当然ながら踏切事故もない。

電車の運行スピードが速いのに、騒音が少ない。さらに、データを取って検証したわけではないのだが、台風や大雪といった天変地異にも強い、というのが私の印象だ。

そのつくばエクスプレスの電車には各駅停車と区間快速、快速の3種類がある。3種類の中で、停車駅が少なく、便利なのが快速電車。特に、東京都内を出ると、快速停車駅の便利さが際立つ。一方で、都内を出てからの快速停車駅は数が少ない。少ないから、快速停車駅には希少性が生まれるし、余計に利便性が高まる(停車駅が少ないので、早く着く)。つくばエクスプレスは、快速停車駅の優位性が大きい路線だと私は考えている。

「グローバルビレッジプロジェクト」の最寄り駅は、「南流山」。数少ない快速停車駅である。

インプレッション2——「南流山」という街の隠れた魅力

つくばエクスプレスの快速停車「南流山」駅から「秋葉原」駅までは21分の所要時間。「東京」駅まで24分となる。もうひとつの路線・JR武蔵野線には、「新三郷」や「越谷レイクタウン」など大型商業施設のある駅がそろっている、という魅力がある。

つくばエクスプレスの快速停車駅で、JR武蔵野線も利用できる——それは、「南流山」の大きな魅力である。

一方で、駅周辺には「流山おおたかの森」や「柏の葉キャンパス」のような華やかさがない。それは、つくばエクスプレスが開通するずっと前からJR武蔵野線駅の街として育っていたからだろう。

つくばエクスプレスと共に近年一気に開発された街ではなく、以前からある街。だから、駅周辺に大型商業施設や大規模マンションが集まっておらず、一戸建てが目立つ街になっているのだ。

しかしながら、「南流山」はつくばエクスプレスの快速停車駅というポテンシャルの高さを備える。流山市も快速停車駅「南流山」を地域の核として育てたいと考えている。だから、行政主体で、新たな街づくりに着手している。それは、一戸建て中心の住宅エリアが形成されている駅周辺ではなく、駅から江戸川方向に広がる広大な平坦地。大規模な区画整理事業によって、江戸川の水辺に近く、緑に囲まれた商業・住宅のエリアを形成させる計画で、すでにホームセンターコーナンやスーパーマーケットのヤオコーができあがっている。今後、商業施設が増えて行けば、エリアの魅力はさらに高まるだろう。

「グローバルビレッジプロジェクト」は、新しい街づくりが始まった区画整理事業地内で、2か所のみとなる集合住宅用地指定のエリアのひとつとして登場する。建設地北東側は「ゾーン30」のエリア内。車の制限速度を時速30㎞までと定め、安全な住宅地として開発される場所だ。さらに、駅からの道は流山市の「グリーンチェーン戦略」により、街路樹付きの歩道が整備される。この緑はマンションの敷地内にも続き、潤いと明るさのある住宅ゾーンになる計画。なんとも楽しみな将来が待っているわけだ。

目立たない立地と思われがちだが、じつは将来の楽しみを含め多くの魅力要素を備えた立地であるわけだ。

インプレッション3——平均76m2で立体的なゆとりもあり、3LDKが2900万円台、4LDKは3,300万円台から

「グローバルビレッジプロジェクト」は全355戸の大規模で、72m2台の3LDKから105m2を超える5LDKまで多彩な間取りを備える。年間200物件を取材する私でも、マンションで5LDKの間取りをみることは滅多にない。滅多にないが、そういう間取りを探していたという人は必ずいるはずだ。

多くの需要に応える“グローバルサイズ”の間取りを備えたマンションといえる。

また、住戸の平均専有面積は76m2超とゆとりがある。このところ、準都心・近郊外のファミリー向けマンションは面積が圧縮されはじめ、60m2台の3LDKをみることが多くなった。そのなかにあって、ゆったりしたファミリータイプの住戸といえる。

ゆとりある広さのおかげで、収納スペースが多く、ほぼすべての住戸でウォークインクローゼットとマルチクロゼット・布団クロゼットを備えるなど、大型収納を複数備える。天井が高く、最大で2m60cmとなる。一般的なマンションは天井高が2m40cmだから、最大で20cmも高い。さらに、天井の一部が低くなる「下がり天井」が最小限なので、モデルルームではすっきりした印象を受ける。

マンションは平面の広さだけでなく、立方体としての大きさを注目したい。天井の高いマンションは、空間の広がりが大きいので暮らしにゆとりが生まれるわけだ。

リビング側の柱を外に出すアウトポール設計を採用し、バルコニーの奥行は2mと広い。いずれも、専有面積以上のゆとりを生み出す工夫と評価される。

専有面積は広いが、価格は抑えられる。その点にも注目すべきだろう。

第1期として予定されている住戸は、73m2台の3LDKが2900万円台からの予定。80m2台の4LDK角住戸でも3300万円台からの予定だ。

この価格設定で、住戸内の設備は充実する。キッチンにはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)が備えられ、LDにはガス温水式床暖房。エコジョーズ、ペアガラスサッシ、保温浴槽、節水型トイレなど最新設備を備える。おかげで、年間の光熱費を抑える工夫もある。

インプレッション4——他にない特徴はさらに続く

「グローバルビレッジプロジェクト」は、他にも多くの注目点を備える。

まず、小さな子供がネイティブな英語を話せるようになる仕掛けをもっている。ネイティブな英語が身近になるのは、2つの理由からだ。

まず、所在地の流山市は英語教育に力を入れる自治体で、小学校にネイティブスピーカーのALTを派遣。小さな頃から本物の英語を聞き取る耳を育てている。

この地域特性に共鳴し、「グローバルビレッジプロジェクト」ではマンション内の共用施設で小学館アカデミーによる英語教室「イーコラボ」を開催。マンション居住者は入会金や半年分の月会費、教材費が無料になる。日本のマンションで初めての試みが実現する計画になっているのだ。

さらに、マンション内のコンシェルジュデスクにはバイリンガルのスタッフが派遣され、日々の生活で英語を使い続けることができるように工夫されている。

敷地内には325台分の駐車場を備え、そのうち270台が平置き式。全355戸に対して十分な台数だろう。しかも、駐車場使用料は500円からの設定になる計画。管理費・修繕積立金も抑えられる方向というから、住み始めてからのランニングコストを抑え、楽に生活できるよう工夫されたマンションと評価される。

ランニングコストを抑えながら、アフターサービスの質を高めているのも特徴。具体的には、施工会社である長谷工コーポレーションのプレミアムアフターサービスが付くのだ。その内容を説明しよう。

新築マンションを購入した場合、住戸内の不都合箇所を3ヶ月目と1年目、2年目の3回調べて、修理対応されるのが一般的だ。これに対し、プレミアムアフターサービスでは、3ヶ月目と1年目、2年目、3年目、5年目の計5回修理対応が行われる。さらに、このサービスでは24時間365日直接建設会社に電話することができるので、安心感が高まる。

共用部のアフターサービスも充実するため、安心してマンションを購入できることになる。

さらに、敷地の隣接地に認可保育園が開設される計画もあり、共働き家庭にはうれしい特徴となるだろう。

「グローバルビレッジプロジェクト」は、目立たちにくいが、注目点の多いマンションなのである。