2015年4月10日取材
グローリオ浦和岸町 (セコムホームライフ、三信住建)
インプレッション1——JRの複数路線が利用できる「浦和」駅から徒歩8分

アベノミクスや2020年東京五輪の影響で、東京都心部の不動産市況は変化しはじめた。「これから高くなるだろう」との思惑から土地を売る人や企業が減少。新築マンションの売り物も数が少なくなった。「売り物が少なくなれば値段は上がりやすい」という経済原則から、これからの分譲価格はどうなるかわからない状況といえる。

これまで不動産価格上昇期には、「都心から上がり始め、それが郊外拠点に波及する」という現象が起きた。横浜や市川などエリアの中心で駅周辺にデパートが集まるような繁華街は、価格上昇の影響を受けやすいわけだ。

「浦和」も、そんな郊外拠点の一つといえる。

江戸時代から発展した場所であり、埼玉県庁や埼玉県警察がある官庁ゾーンと駅の間に商業ゾーンが形成され、都心へのアクセスもよい。「浦和」駅からはJRの宇都宮・高崎線、京浜東北線に加え、湘南新宿ラインも利用できる。さらに、宇都宮・高崎線は平成27年3月15日から上野—東京駅間が延伸開通で「東京」駅まで26分・「品川」駅まで34分に短縮され、利便性が向上している。

「グローリオ浦和岸町」の建設地は、その「浦和」駅西口から徒歩8分の地。西口側には、伊勢丹やパルコ、コルソといった大型商業施設がある。

華やぎを感じさせる商業圏が身近で、伊勢丹とパルコが徒歩圏(いずれも徒歩10分)のところにグローリオ浦和岸町は建設される。商業施設だけでなく、埼玉県庁やさいたま市役所、浦和区役所、うらわ美術館、さいたま市立中央図書館など行政、文化施設も徒歩圏にそろう。さらに、浦和には歴史の古い公立高校、公立小中学校が多く、文教エリアの薫りもある。同マンションの建設地からは、埼玉県立浦和第一女子高校や埼玉大学付属小中学校が徒歩圏となる。

郊外拠点のひとつ「浦和」駅から徒歩8分で、賑わいのある商業施設も近い——それは「グローリオ浦和岸町」で最初に注目される立地特性と評価される。

インプレッション2——住宅地としての歴史を有し、再開発エリアにも隣接

「グローリオ浦和岸町」の住所は「さいたま市浦和区岸町7丁目」。浦和駅周辺には、明治時代より続く町名がいくつか残っている。岸町、高砂、常盤、仲町……そのなかにあって、江戸時代から町の名が続く歴史ある岸町は、駅周辺の商業ゾーンが終わり、住宅ゾーンに入った場所に位置する。つまり、駅周辺の便利さと住宅エリアの落ち着きを両立する立地といえるわけだ。

「歴史の古い住宅地は安全・便利な場所が多い」というのが、私の持論。地震や洪水など天災の影響を受けにくく、坂の上り下りが少ない場所には古くから人が住み着き、住み続けてきた。その結果、「歴史のある住宅地」の地位を築いたと考えられる。

マンションが建設される浦和岸町も大宮台地に位置し、駅までの道はほぼフラット。長く暮らしやすさが保たれてきた地といえる。

さらに、浦和駅周辺の商業ゾーンでは、現在、再開発による新しい街づくりが進行している。「グローリオ浦和岸町」の建設地から「浦和」駅にいたるルートも、将来的に再開発の街を通ることになる。岸町に住めば、歴史の深さと進化した街の便利を共に享受できることになるだろう。

インプレッション3——マンションの資産価値を保つ外観とエントランス

マンションにおいて、個性的な外観とエントランスは資産価値を左右する、と私は考えている。理由は、中古で売るとき注目される部分であるからだ。魅力的な外観とエントランスは、中古での購入を検討している人に好印象を与えることができる。その結果、住戸を売却しやすくなる。資産価値を保つ効果が期待できるわけだ。

また、住んでいる間、毎日眺める部分なので、それが魅力的であれば気分がよくなる。「素敵なマンションね」とほめられて、誇らしい気持ちになることもあるだろう。

外観とエントランス――外から見える部分が秀出ていることは、一般に想像される以上に価値が大きいことなのだ。

「グローリオ浦和岸町」は、総戸数27戸とアットホームな規模となる。一方で、地上10階建てで、目立つ建物になるという特性も持っている。そこで、全27戸の規模でも、胸をはって「私のマンション」と呼べるように、外観やエントランスに工夫を凝らしている――それもグローリオ岸町の大きな特性だと私は考えている。

たとえば、建物の外壁は白を基調にしたタイル張り部分が多く、バルコニーのガラス手すりも大型。その結果、白とガラスで覆われた透明感のあるマンションとなる計画である。

その外観から「デザイナーズマンション」を連想する人もいるだろう。一方、エントランスでは、外側に大判タイルと大型のキャノピー(ひさし状の覆い)をあしらい、内側には光壁(壁自体から光が放たれる建築デザイン)が施される。エントランス内の床、壁にはタイルや自然石の石板をふんだんに使い、リッチな印象も与えてくれる。全27戸にして、重厚な印象を受ける。マンションの「顔」となる外観・エントランス部分のデザインが凝っているのだ。

これは、資産価値を保つ上でも有効と評価される。

インプレッション4——住戸は間口8m以上の超ワイドスパンに

「グローリオ浦和岸町」の住戸は、3LDKのファミリータイプ。角住戸タイプが多く、中住戸も含めて間口の広いワイドスパン設計が採用される。

その間口は8m以上。一般的に、間口が6m以上あると、ワイドスパンと分類される。その6mを大きく上回る8m以上であるため、間取り図を見ると横広の印象を強く受ける。この“横広感”がワイドスパン住戸の特徴だ。

間口が広いと2つのメリットが生まれる。それは、室内の有効面積が大きくなることと、採光がよくなることだ。

それぞれを説明しよう。

まず、室内の有効面積について。

ワイドスパンで横広の間取りであれば、玄関からLDまでの距離が短くなる。ウナギの寝床のように細長い間取り(ワイドスパンに対し、ナロースパンと呼ばれる)だと、長い廊下が必要だが、ワイドスパンなら、廊下が占める面積が省かれるわけだ。結果、居室や収納に利用できる面積が増える=室内の有効面積が増える、というメリットが生まれる。

次に、採光がよくなることについて。

ワイドスパンの中住戸は、ナロースパンの中住戸より窓が多くなる。すると、開放感が増すし、室内に入ってくる光も多くなる。つまり、採光がよくなるわけだ。

「室内にゆとりがあることと開放的で自然の光を取り入れやすい」ことは、住まいにとって極めて重要な要素だと私は考える。「グローリオ浦和岸町」は、この基本要素を高める工夫が凝らされているわけだ。

年間200物件以上の取材を続ける私も、間口が8m以上もあるワイドスパン住戸にはなかなか出会わない。しかし、「グローリオ浦和岸町」は、全戸が8m以上のワイドスパン……これなら、西向き住戸も明るく暮らせると評価される。西向きの住戸は、南向き住戸よりも室内に入る自然光が減る。その短所を補うため、ワイドスパンで、窓面積を大きくしているのだろう。

浴室にミストサウナを標準設置するなど、設備仕様のレベルも高い。「グローリオ浦和岸町」は、居住満足度を高める工夫も多いマンションと評価される。

インプレッション5——「安全」へのこだわりはグローリオの身上

セキュリティに対する配慮が多いことも、「グローリオ浦和岸町」の注目すべき特性といえる。事業主のセコムホームライフは、セコムグループであるため、安全・安心に配慮したマンションづくりを身上とする。「グローリオ浦和岸町」でもその特性が活かされている。

オートロックや窓のセンサーといった防犯体制が整っているのは当然のこと、各住戸内に壁埋め込み型の「セキュリティ収納庫」が設置される。「セキュリティ収納庫」は、窓と同様にセコムによって開閉を監視される仕組み。金庫のように使えるだろう。さらに、コンロ火災を感知すると、自動的に消火薬剤が噴射される「トマホークジェットアルファ」も全住戸に採用。エントランスとエレベーターにはSECOMの「IXシステム」も採用される。これは、非常ボタンを押すとモニター監視が始まり、スピーカーで警告が出されるもの。録音の警告ではなく、生の声で「今、監視され、録画もされている」ことが伝えられる。コンビニや銀行に採用されているセキュリティシステムがマンションにも採用されているわけだ。