2014年10月20日取材
KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー
(鹿島、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、住友商事、野村不動産)
インプレッション1——5ヶ月弱で800戸の住戸を供給したマンションである

6月半ばに第1期分譲(500戸)が行われ、購入希望者が多かったために7月に追加となる第1期2次の販売を実施。この第1期2次で販売された住戸数が140戸。さらに、10月24日から始まった第2期1次分譲では160戸を供給……6月半ばから5ヶ月も経たないうちに計800戸も住戸が供給されたマンションが「KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー」だ。

総戸数1420戸で、販売対象住戸は1318戸(変更の可能性がある)。日本国内でも最大級のスケールなのに、5ヶ月弱ですでに販売対象の半分以上が供給されたわけだ。これは、注目度の高さを如実に物語る数字といえるだろう。

なぜ、それほど注目を集めているのか。そして、どんな人が購入を決めたのか。その疑問に答える冊子が販売センターで配られている。「Voice」というタイトルの冊子で、同マンションの購入を決めた人たちの年齢や居住形態、購入の決定理由などがまとめられている。その内容がじつに興味深かったので、一部を紹介したい。

インプレッション2——第1期購入者の62.7%が「持ち家」だった

「Voice」には、第1期で購入を決めた人々の年齢や居住地、家族構成が分析されている。年齢は30代が最も多く33.1%。次いで40代(25.6%)、50代(20.6%)と続き、幅広い層に支持されていることが分かる。居住地は「都心部」が最も多いものの、首都圏全域に分布、家族構成も「1人」から「4人」が同じくらいの比率となっている。

興味深いのは、居住形態。購入者の62.7%が「持ち家」で、その43.2%が「(今住んでいる持ち家を)売却しないで購入」と答えている点だ。すでにマイホームを所有しているが、その家とは別のこのマンションを買うという人が多いという事実——これは、「KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー」の性格をよく顕していると私は考える。

私は、首都圏の夕刊紙で「不動産の法則」という連載コラムを書いている。そのなかで、「住宅購入を後押しする最大の要因は得するかどうか」だと書いた。 どんな商品でも、「これを買うと得が多い」と分かると、購入意欲が増す。「生活が便利になって得します」「人にうらやましがられて、気分いいですよ」そして、「これは値上がりします」……いずれも、購入意欲がそそられる要因だ。 住宅も同様。便利な場所で得することや、資産価値が長く保たれるという期待は購入モチベーションを上げる。

「KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー」は、すでにマイホームを持っている人でも、所有したいという気持ちが盛り上がるマンションなのだと私は考えている。だからこそ、5ヶ月弱で800戸もの供給が行われたのだ、と。

インプレッション3——購入の決定理由第一位は「立地・住環境」

購入者が、「KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー」を決めた理由は、大きく分けて3つ。「立地・住環境」と「資産価値」、そして「安心感」だ。そのうち、支持率が最も高かったのは「立地・住環境」の45.9%だった。

実際、同マンションの立地には注目点が多い。まず、建設地は東京五輪と連動するように開通する道路と隣接している。平成28年開通予定の幹線道路「環状第2号線」。汐留や六本木、新宿方向へのアクセスが飛躍的に向上することが予測される道路だ。すでに新橋—虎ノ門間が一部完成し、道路上に完成した虎ノ門ヒルズが注目スポットになっている。

虎ノ門ヒルズの下を通る新しい道路が、同マンションの建設地横まで伸びてくる計画なのだ。建設地のそばまで行くと、すでに環状第2号線築地大橋の姿を見ることもできる。新しい橋・新しい道路を利用すれば、建設地から汐留まで約1390m(現在は大回りをするため約2560m)。新宿方面のへのアクセスも飛躍的に向上する。環状第2号線の開通で、新たなバス路線が新設される計画もある。

そして、東京五輪のときは、新国立競技場から選手村まで世界の一流アスリートがこの道路を使って通うだろう。想像すると、ワクワクする要因が豊富なのだ。

銀座や丸の内に近いという利便性とともに、足元の暮らしやすさを指摘する声もある。マンションに近い築地エリアは、食料品の買い物も便利。これは、都心部では得がたい長所となる。

さらに、「中央区に立地」し、水辺と緑に囲まれた住環境や再開発が進むエリアで将来の楽しみが多いという特性もある。まさに、「立地・住環境」の魅力が大きいマンションなのである。

インプレッション4——資産価値を維持し、居住性を高める共用部

購入理由として2番目に多くあげられたのは「資産価値」(28.7%)。それは、「中央区立地」や「環状第2号線」「再開発」によるところが大きい。購入者のなかには「東京五輪まで値上がりするのでは」との声もあった。

さらに、眺望が開けた住戸が多いことも、資産価値を維持する要因となるはず。白を基調にした目立つ外観と重厚なエントランスも中古で売るときのセールスポイントとなる。つまり、資産価値を維持する要因だ。

例えば、1階グランドラウンジは、年間200物件以上のマンションを取材する私でも驚くほどスケールが大きい。2層吹抜け・天井高8mを超えるほどの大空間で、壁は天然石とガラスで構成される。そのほかスポーツジム、カフェラウンジ、スカイビューラウンジなど多彩な施設がつくられ、ゲストルームが6つ設置される予定だ。これまで、私が見てきたマンションで、ゲストルームの最大数は4つ。それを超える多さだ。

低層部には店舗が入る予定で、道路を挟んで24時間営業のスーパーマーケット「マルエツ」がある、といった利便性の高さもある。

以上のような建物・共用部の魅力も、資産価値を高める上で寄与する部分が大きいと評価される。

もうひとつ、資産価値で重要なのは、分譲価格だ。「KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー」第2期1次として分譲される160戸は、40.42㎡〜95.49㎡が3770万円〜1億2550万円。この価格設定に納得感を感じる購入者が多いからこそ、「資産価値」が高く評価されているのだと思われる。

インプレッション5——3つめの決定要因は「安心感」

購入理由で3つめにあげられたのが「安心感」(25.4%)。「KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー」は、売主の鹿島建設が実施設計と施工も担当。スーパーゼネコンのなかで、積極的にマンション開発も手がけてきた鹿島建設が、これまで培ってきたマンションづくりのノウハウをつぎ込む建物になる計画だ。実際、「KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー」には、新しい工夫が採用される。3棟の超高層建物を組み合わせ、その間に制震装置を配置するVDコアフレーム構法の採用だ。これは、3棟の建物で地震の揺れを吸収する世界初の構造。さらに、柱や梁を少なくし、角住戸タイプに柱が邪魔にならないコーナーサッシを実現したり、柱型を住戸外に出して室内の有効面積を増やす工夫も見られる。

住戸内の設備仕様もレベルが高い。キッチンにはディスポーザーと食器洗い乾燥機が全戸に標準設置となる。さらに、システムキッチンとは別に食器棚も全戸に標準設置される。

システムキッチンのカウンターは天然石で、これも高評価のポイントである。

バルコニーに面したリビングダイニングの窓は高さ2.3mのハイサッシとなり、高い天井高とともに、開放的な室内を実現している。

また、「宅配便」に関しても、おそらく日本で初めての工夫が採用される。それは、建物内の仕切りをヤマト運輸1社に限定するというもの。ヤマト運輸と提携した宅配会社各社から届いた荷物はヤマト運輸が一括して受け取り、館内各住戸への配達をヤマト運輸のスタッフだけが行う。つまり、館内に立入る宅配業者を制限するわけだ。

近年、マンションのセキュリティ体制は強固になっている。が、一方で「宅配便です」と言われると、安心してオートロックを解除する人が多いのも事実。そこで、考え出されたのが、建物内の宅配スタッフを制限する方法。これなら、マンションの安全性はさらに高まるだろう。

住み心地が良さそうなマンションであること。それも、「KACHIDOKI THE TOWER/勝どき ザ・タワー」の魅力といえるだろう。