2016年11月4日取材
(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト (住友不動産)
インプレッション1——スケールの大きな街づくりが進む「品川」周辺の大規模超高層の新築マンションである

(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクトは地上29階建て全629戸という、「大井町」駅周辺では最大最高層のマンションをつくる計画である。建設地は、JR京浜東北線・東京臨海高速鉄道りんかい線「大井町」駅から徒歩4分の地で、東急大井町線「大井町」駅から徒歩6分のほか4路線5駅が徒歩圏となる。駅に近く、便利な大規模超高層マンション……しかし、「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」の注目点はそれだけではない。

建設地を地図で見れば、「山手線の外側」。しかし、建設地は別の顔を持つ。それは、進化する品川・大井町の一画で、再開発エリア内に位置している、という将来性豊かな顔だ。建設地の住所は、品川区大井一丁目。品川区は、「品川」駅を中心に再開発による新しい街づくりを広範囲に、そして優先的に進めている。リニア中央新幹線の始発駅となり、「品川」駅周辺に注目が集まってくることを考えれば当然だろう。すでに、「品川」駅の港南口側には大手企業が拠点を構え、東京駅の丸の内・大手町の風情が出ている。

その「品川」駅からJR京浜東北線でひと駅隣りが「大井町」。同駅周辺でも「大井町周辺地区まちづくり構想」が策定され、そのエリア内に(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクトの建設地「大井一丁目南第一地区 第一種市街地再開発事業」がある。

「品川」駅周辺では、今後新たなマンション開発は望みにくい。そう考えると、複数の再開発が重なり合う、「大井町」駅周辺の魅力が際立つ。未来に向けて活力ある品川エリアで、生まれ変わろうとしている場所が大井町エリア。その大井町で最大最高層のマンション、それが「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクトとなるわけだ。

インプレッション2——JR山手線を利用するより「渋谷」「新宿」「池袋」に近いという事実

(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクトが建設される「大井町」には、もうひとつ隠れた注目点がある。それは、東京臨海高速鉄道りんかい線(以下、りんかい線)が利用でき、「渋谷」「新宿」「池袋」までの所要時間が短い、という点だ。

私は、「品川」駅からJR山手線に乗って「新宿」駅や「池袋」駅に向かうとき、「大崎」駅でりんかい線(埼京線快速に乗り入れ)か湘南新宿ラインに乗り換えたいと思うことがある。「大崎」駅から「新宿」駅、もしくは「大崎」駅から「池袋」駅へはりんかい線(埼京線快速)と湘南新宿ラインのほうが停車駅は少なく、所要時間も短い。しかし、「大崎」駅での乗り換えめんどうなので、山手線でがまんすることが常だ。

その点、「大井町」駅から「新宿」駅や「池袋」駅に向かうときは、迷うことなく、りんかい線(埼京線快速)を利用する。りんかい線なら「大井町」駅から「新宿」駅まで15分(通勤時は14分)だ。「大井町」駅から京浜東北線を利用し、「品川」駅で山手線に乗り換えて「新宿」駅に向かうと、所要時間は22分(通勤時も22分)。りんかい線(埼京線快速)を利用したほうが、7分以上も速く新宿に到着できるわけだ。

ちなみに、「品川」駅から山手線を利用した場合、「新宿」駅まで19分。となると、「大井町」駅からりんかい線を利用したほうが「新宿」駅に速く到着できる。「大井町」駅には、そんな便利さもある。

京浜東北線で隣駅の「品川」駅からは東海道新幹線に乗り換えることができるし、「大井町」駅からは「横浜」駅へも行きやすい。また、羽田空港。成田空港へのアクセスもよい。

「大井町」駅は、一般に想像される以上に利便性の高い駅なのである。

インプレッション3——建設地から城南の住宅エリアが始まる。その落ち着きにも注目

「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」の建設地は、城南の住宅ゾーンにも近い。実際、「大井町」駅から「光学通り」と呼ばれる道を西方向に歩くと、ほどなく住宅エリアに入る。その住宅ゾーンのほぼ入り口に建設されるのが、同マンション。つまり、「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」は、再開発による新しい街区と住宅地の落ち着きを併せ持つ立地特性を備えていることになる。

JRの「大井町」駅から徒歩4分となるため、スーパーマーケットなど買い物施設が身近で便利。再開発で足元が新しくなる楽しみもある。一方で、建物の西側は住宅エリアのため眺望が広がり、北側には都心部の眺望を楽しむことができる。じつに恵まれた立地といえるだろう。

「大井町」駅は東急大井町線の始発駅でもあり、「旗の台」「大岡山」「自由が丘」「二子玉川」の各駅に直結する。落ち着いた住宅地ゾーンをはしり、有名私学を含め、学校の多い路線でもある。つまり、「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」に住めば、東急大井町線の下り電車で沿線にある学校に子どもを通学させやすいわけだ。加えて、地元の公立小中学校は、小中一貫校……この教育環境に魅力を感じる子育て世帯も多いのではないだろうか。

同マンションが備える立地特性は、“奥が深い”と感じられる。

インプレッション4——再開発のシンボルとなるマンションで、免震構造も採用

「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」は建物の注目点も多い。先述したとおり、地上29階建て全629戸の超高層大規模マンションで、「大井町」駅周辺では最大最高層。その建物完成予想図を見ると、建物デザインにも力が入れられ、クラシカルな趣を持つマンションとなる計画であることがわかる。特に、基壇部(下層部)は重厚感があり、都心部の歴史あるビルを思わせる。そして、縦横のラインを強調した全体デザインと一部住戸に採用される「ダイナミックパノラマウィンドウ」が、モダンなレジデンスの雰囲気を醸し出す。

「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」は、美しく生まれ変わる駅周辺エリアのシンボルとなるだろう。

シンボルとして目立つマンション……その価値は大きい。目立てば、「あのマンションに住んでみたい」と憧れる人が増える。それは、将来の資産性を左右する要因になると思われるからだ。

単に目立つだけでなく、建物の質も高い。まず、地震の揺れを大幅に軽減させる免震構造を採用。安定感のあるどっしりした建物形状となるため、地震には強いマンションになると考えられる。

建物の設計は日建設計。世界的にも有名な設計会社で、私は日本一の設計会社だと認識している。近年、日建設計はマンションの設計を行わず、系列の日建ハウジングシステムがマンションを手がけるようになっている。

ところが、「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」は日建設計が設計を行う。それだけ力が入ったプロジェクトということだろう。

インプレッション5——敷地は緑に囲まれ、保育施設を併設。居住性重視の住戸プランにも注目

「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」の建設地は、敷地の3側面が公道に接し、開放感がある。そして、敷地内には植栽を配し、緑に囲まれたマンションになる計画だ。

建物1階には保育施設と店舗が入り、2階は一部がオフィス。2階の一部と3階以上が住居部分となる複合開発なので、マンションの利便性はさらに高まる。

全629戸という大規模のスケールメリットを活かして共用施設が充実。28階のビューラウンジや屋上展望デッキ、パーティルーム、2つのゲストルームなどが予定され、コンシェルジュ・サービスも用意される計画だ。

城南エリアで、これだけ共用施設が充実するマンションは珍しい。一方で、毎月の管理費は抑える方向ということなので、期待が高まる。

住戸はワンルームタイプから80m2を超える3LDKまでとなる計画で、間口の広いワイドスパン設計が特徴。超高層タワーマンションの場合、「窓のない部屋」が生じやすいのだが、「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」では、ワイドスパンの効用もあり、すべての居室に窓が付く。

さらに、柱形を住戸の外に出すアウトフレーム構法を採用して室内の有効面積を拡大。下がり天井が少なく、天井高は全戸2.6mに設定される。

すっきりした室内でゆとりのある生活を実現する室内も「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」の大きな評価ポイントである。これは、居住満足度を高めることを第一に考えて設計されているためだろう。都心マンションでは、この居住性が二の次にされがち。しかし、長く住み続けることを考えれば大事なポイントである。

設備機器のレベルも高く、キッチンにはディスポーザーと食器洗い乾燥機が標準設置され、カウンターは天然石仕上げに。手洗い器が別に設置されるタンクレストイレで浴室にはミストサウナも標準設置される見通しだ。

「(仮称)大井町大規模再開発タワープロジェクト」は2017年6月から販売が始まる予定で、2017年の年明けから事前案内会が始まる。

取材を行った2016年11月時点では、価格を含め未定の部分が多かった。しかし、注目のマンションであるため、いち早く取材を行い、わかったことをすべてこのレポートにまとめた。